キリムのお話。
2015年01月20日
こんにちは!
最近、周りでインフルエンザが猛威をふるっています!
みなさんは大丈夫でしょうか??
幸い、まだ家族の中にはインフルエンザ菌は蔓延していないのですが、友人など、チラホラ。
何とか健康にこの冬を乗り越えたいものです!!
先日、いよいよ娘の学習机を購入しました。
卒園まで後2ヶ月!
きっと、あっという間なのでしょうね。
子供部屋が狭いのであまり立派な机は買えなかったのですが、机があると、また一気に『お姉ちゃんのお部屋』という感じに。
机の下に、以前購入したキリムを敷いてみました。
リビングにいったり、玄関に敷いてみたり・・・
色々、転々としましたが、ここで落ち着きそうです。

とても気に入ってくれたので、これから、成長していく娘と一緒に、どんどん味がでていくであろうこのキリムは、娘に譲ろうと思います。
いつか一人暮らしをする時にも、一緒に連れて行って欲しいな、と思いました。
そうやって味が増していくことこそが、その物の価値を高めていきます。
それが絨毯やキリムの面白さですね。
普通は古くなると価値が下がることが多いですが、逆なんですもの!
ということで、今日は少しキリムのお話を。
キリムは、絨毯とは違って毛足の短い、平織りのラグです。
日本では帯などに使われている、綴れ織りと呼ばれる、表裏のない技法で編まれています。
私の解釈なのですが、ギャッベは、家族の健康や平和を願って織られるのに対して、キリムは、その部族の象徴、繁栄への願い、のように思います。
キリムも、遊牧民によって編まれるラグなのですが、その部族や地域によって柄がはっきりと分かれるのが特徴です。
私も持っているキリムは、セネ(Senneh)という、イラクとイランの国境地帯の街で、クルド族という部族によって編まれた物です。

キリムは、縦糸にコットン、横糸にウールを使われることがほとんどで、セネのキリムは、菱形の独特の織りが特徴です。

曲線織りという、イランだけの特別な技法を使い、カーブした織りを重ねていく熟練の技が必要です。

モチーフに使われるのは、草花や動物などで、鮮やかな色を使い、押しつぶされたような模様が編まれています。
パッと目を惹く鮮やかな模様や色合いですが、キリムではよく見掛けられる幾何学模様とはまた違い、曲線を巧みに使ったその緻密な模様には、辛抱強いクルド族の民族性が良く表れています。
また、彼らの誇り高さの象徴である『赤』が差し色として使われたものがほとんどです。
キリムというのは、中央〜西アジアの遊牧が厳しい生活環境の中で生み出された手織りもので、はじまりは実に数千年前だと言われています。
特にペルシャ(イラン)のキリムは、産地や部族によりデザイン、使われる素材、織り方にはっきり違いがでます。
イランのキリムはどちらかというと、ペルシャ絨毯のように、国外の富裕層との外貨交換(人々が生活していく上で必要なお金と交換する取引)向けではなく、その土地、その部族が生活するのにずっと使われてきた生活必需品のため、あまり市場に出回るものではなかったそうです。
なので、昔から多文化の影響を受けず、変化することなく、その部族の特徴が色濃く残っているものが多いのだそう。
TEREZAには、イランのセネキリムの他に、アフガニスタンのキリムやカーペットも。
これもまた奥深い・・・。
また次回のお話に・・・・!
Miho
最近、周りでインフルエンザが猛威をふるっています!
みなさんは大丈夫でしょうか??
幸い、まだ家族の中にはインフルエンザ菌は蔓延していないのですが、友人など、チラホラ。
何とか健康にこの冬を乗り越えたいものです!!
先日、いよいよ娘の学習机を購入しました。
卒園まで後2ヶ月!
きっと、あっという間なのでしょうね。
子供部屋が狭いのであまり立派な机は買えなかったのですが、机があると、また一気に『お姉ちゃんのお部屋』という感じに。
机の下に、以前購入したキリムを敷いてみました。
リビングにいったり、玄関に敷いてみたり・・・
色々、転々としましたが、ここで落ち着きそうです。
とても気に入ってくれたので、これから、成長していく娘と一緒に、どんどん味がでていくであろうこのキリムは、娘に譲ろうと思います。
いつか一人暮らしをする時にも、一緒に連れて行って欲しいな、と思いました。
そうやって味が増していくことこそが、その物の価値を高めていきます。
それが絨毯やキリムの面白さですね。
普通は古くなると価値が下がることが多いですが、逆なんですもの!
ということで、今日は少しキリムのお話を。
キリムは、絨毯とは違って毛足の短い、平織りのラグです。
日本では帯などに使われている、綴れ織りと呼ばれる、表裏のない技法で編まれています。
私の解釈なのですが、ギャッベは、家族の健康や平和を願って織られるのに対して、キリムは、その部族の象徴、繁栄への願い、のように思います。
キリムも、遊牧民によって編まれるラグなのですが、その部族や地域によって柄がはっきりと分かれるのが特徴です。
私も持っているキリムは、セネ(Senneh)という、イラクとイランの国境地帯の街で、クルド族という部族によって編まれた物です。
キリムは、縦糸にコットン、横糸にウールを使われることがほとんどで、セネのキリムは、菱形の独特の織りが特徴です。

曲線織りという、イランだけの特別な技法を使い、カーブした織りを重ねていく熟練の技が必要です。

モチーフに使われるのは、草花や動物などで、鮮やかな色を使い、押しつぶされたような模様が編まれています。
パッと目を惹く鮮やかな模様や色合いですが、キリムではよく見掛けられる幾何学模様とはまた違い、曲線を巧みに使ったその緻密な模様には、辛抱強いクルド族の民族性が良く表れています。
また、彼らの誇り高さの象徴である『赤』が差し色として使われたものがほとんどです。
キリムというのは、中央〜西アジアの遊牧が厳しい生活環境の中で生み出された手織りもので、はじまりは実に数千年前だと言われています。
特にペルシャ(イラン)のキリムは、産地や部族によりデザイン、使われる素材、織り方にはっきり違いがでます。
イランのキリムはどちらかというと、ペルシャ絨毯のように、国外の富裕層との外貨交換(人々が生活していく上で必要なお金と交換する取引)向けではなく、その土地、その部族が生活するのにずっと使われてきた生活必需品のため、あまり市場に出回るものではなかったそうです。
なので、昔から多文化の影響を受けず、変化することなく、その部族の特徴が色濃く残っているものが多いのだそう。
TEREZAには、イランのセネキリムの他に、アフガニスタンのキリムやカーペットも。
これもまた奥深い・・・。
また次回のお話に・・・・!
Miho
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カーペット、家具を撮影につかっていただきました。
シルクロードからの贈り物
憧れの魔女の暮らし。(インテリア)
▶︎▷▶︎カーペット通信◀︎◁◀︎
ファッションもライフスタイルも♪
カーペット、家具を撮影につかっていただきました。
シルクロードからの贈り物
憧れの魔女の暮らし。(インテリア)
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Posted by tereza at 14:33│Comments(0)
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